FT-901DM 整備一寸した改造

当局は今年中に局免許が切れます。再免許申請する前に動作チェックをする事にしました。不具合があれば整備する です。
動作確認中に一番最初に気付いた事は次の通りです。

この機器はCW送信は外部にダブルレバーのパドルを接続して内部のキーヤーユニットを動作させて行います。
いわゆるスクイーズ動作が可能です。しかし動作しませんでした。
最初はキーヤーユニットが動作していないのではないか疑いました。
他のキーヤー基板を持ち出してきましたが解決しませんでした。

詳細に調査して見ると キージャックからの接続が確定しません

即ち キーイングスピード調節箇所にマニュアルキーとの接続切り替えスイッチが連動していますが そこからの接続が不良とわかりました。
実際はスイッチの不良でした。これは何ともしようがないです。

そこで左の回路図の様にキージャックからキーヤーユニット迄の配線を切断して直接接続する事にしました。これでOKです。

実際にキーイングしてみるとリレーの断続する音がガチャガチャと大きな音がしますのでなんとかしたいです。
FT-901DMには幾つかの定電圧Reg.ICが使われています
そのうちの12Vと8VのICがシャシー側面に取り付けてあります。

どうも動作が変でしたのでチェックしたらこれらのICがどうやら不良の様子でしたので急遽サトーさんから購入して交換しました。
但し 購入したのが東芝ブランドのTA7812/TA7808でして実はプラスティックケースでした。
アースは浮いていてセンターピンを確実にアースへ落とす必要があり 何もせずにいたら動作しません。当たり前です。

配線して事なきを得た訳です。

これがなかなか見つけられなくて汗をかきました。
CAR Unit で改造した箇所を元に戻す作業
CW受信で完全にゼロインしたい時の為の改造だった。
後でこんな改造はしなくても良かったんです。
オリジナル状態でこれが実行可能です。









それよりもCWモードでIFの帯域をもう少し広くして 例えばSSB帯域で 受信できれば良いのにと思う事があります
簡単な改造で実現出来ます。次の通りです。

FT-901のCWモードでは強制的にCWフィルターが選択されるので。
CWモードでも少し帯域が広いIFで受信したい時の方法。
(このアイデアの原典はQST誌1983年12月号P42です。)

具体的にはモードスイッチ配線の途中で切断し間に切り替え構造 例えばリレーを挿入してモードがCWのままでも何か別のスイッチを操作してフィルターをSSBフィルターに切り変えて受信操作を続ければ目的を達成出来ます。
その後はそのまま続けるか改めてスイッチを操作して通常のCWフィルターで受信するか となります。
左図でリレーは小型の切り替え接点の部品を使いました。
そして操作スイッチとしてはAMGCスイッチを使いました。
CWモードではAMGCは使いませんから。
AMGCスイッチを操作すると+8VがCAR基板に供給されるのでこれをリレーの駆動電源として使う訳です。

原典では結構面倒な作業を伴いますので回避しました。